2024年12月25日水曜日

最終兵器の目  新しい古代の神話 物部氏の神話10 某姉の子と某弟の子

物部氏の大臣として、出石心の次は内色許男である。孝昭天皇の娘婿である蝿伊呂杼は、奧津余曾の子だと考えられ、次の天皇である孝安天皇は彦國押人である。王朝が交代したのだから、皇后が蝿の妹になり、妹婿は奧津余曾の皇子だったと考えられる。つまり、跡取りである娘婿の蝿伊呂泥が出石心の後継者であり、孝安天皇の治世において臣下として宿祢を賜姓されたことを意味する。三見宿祢も波延の後継者であり、次代の蝿伊呂泥、姉の婿である大水口や、次代の蝿伊呂杼、妹の婿である孝霊朝の宿祢の大矢口である。

大水口は穂積臣の祖であり、子供がいないとされているが、穂積臣の祖には内色許男や建忍山垂根がいて後継者がいた。大矢口の妃である坂戸由良都姫は、大水口の娘である可能性が高い。坂戸造は「五部造爲件領卛天物部天降供奉」と記述されるように坂戸造が物部氏の支配下の五部にあることから、その首領が大水口宿祢であると考えられる。すなわち、大矢口が姉の婿であると推定され、彼らの子供に孝元朝の大臣である内色許男と、皇后である内色許賣がいるが、大綜杵は開化朝の大臣であり、世代が異なる。

『古事記』には「娶内色許男命之女伊迦賀色許賣」とあり、『舊事本紀』には「伊香色謎命大綜杵大臣之子」と書かれている。つまり、内色許男の娘である伊迦賀色許賣が大綜杵の妃となり、娘が襲名した伊香色謎であるとすると、理にかなっている。内色許男の娘と内色許賣の皇子が結婚し、2代目の内色許賣と次女である伊迦賀色許賣が生まれたと考えられる。このような継承方法が、孝元天皇の治世で57年間にわたって繰り返された可能性がある。

内色許男の長男は内色許賣の娘に婿入りする。玖迩阿禮比賣の婿である絚某姉の大矢口の娘が内色許賣である香媛の可能性がある。また、日子刺肩別が内色許男である可能性も高い。同じように、蝿伊呂杼の子である日子寤間が開化朝の大臣の大綜杵である可能性が高い。頭に国名が付かない日子は唯一無二の天皇や大臣である。

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