2025年2月3日月曜日

最終兵器の目  新しい古代の神話 尾張氏の神話2 狹霧

  尾張氏が祀る神と考えられる尾羽張が八柱の神を生み、天照大神も八柱を生んだ。八国は八氏族の集まりだったから八国と漢字を当てたのだろう。誓約によって生まれた八柱は、天照と須佐之男が生んだことになっているが、実際には婚姻していない。実際に生んだのは氣吹の狹霧であり、これは天之狹霧と國之狹霧、つまり若狭国()の港に天降った天之狹霧と、氣吹(?伊吹山)を祀る神の國之狹霧と考えられる。八国の神の山は伊吹山であり、倭建は「伊服岐能山」の神に勝てず、多賀(當藝野)に逃げた。

正勝吾勝勝速日天之忍穗耳は速日別の国から来た皇子であり、天之菩卑は若狭の出雲に降った神である。天津日子根はおそらく大津の王(琵琶湖が天になった)、対馬の神なら天は不要と思われる。活津日子根は三方の生倉の王、熊野久須毘は小浜(久須夜神社)の王だろう。多紀理毘賣は但馬から隠岐に遷った周饒國女王、市寸島上比賣は狹依毘賣と書き換えられた女王であり、壱岐から若狭に来た女王の狭毘賣(狭霧)の分家の娘、多岐都比賣は但馬か多賀の女王だろう。狭霧神は若狭姫と若狭彦と考えられ、市寸島上比賣が亦の名が狹依毘賣とされたことから、若狭の分家で、高御産巣日の妃である可能性がある。

出雲の大乱で天照大神が大国主に国譲りをさせようとした際、天之菩卑や天若日子を派遣したが失敗した。次に尾羽張を派遣しようとしたが、尾羽張はこれを断り、代わりに建御雷之男を送った。建御雷之男は韴霊剣、すなわち尾羽張の劔を持って国譲りを成功させた。そして、尾張氏の天皇の璽は高倉下が受け取り、即位した。高島が高木神の国、その末裔の劔根の国であるため、尾張氏の出身地は高浜である可能性が高い。

高浜の王は高日子と高比賣兄妹と考えられ、高日子は多紀理毘賣の子の阿遅鍬高日子根、妹は高比賣、亦の名が下光比賣であり、天津國玉(?天津日子根)の子である天若日子の妃の下光比賣である。若日子が若狭彦、下光比賣が若狭姫と考えられ、狭霧神を祀った神である。そして、高浜の神が大山津見を降伏させた高御産巣日と考えられる。高御産巣日の子が天道根、香語山の母は天道日女で、高御産巣日は尾張氏の始祖でもある。

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