2024年5月1日水曜日

最終兵器の目  新しい古代の神話 『古事記』の大人国の神生み3

唯の山野(ヤ・ノ)神は宇都須山祇の祖を生んだ野洲の神、野洲にはヤノムネ川河口に野田、日野川があり、この川上が山や野洲の神が生まれた河の神なのだろうか。子は天と国の狹土、狹霧、闇戸、そして大戸惑子と大戸惑女の8神を生んでいる。接頭語の天は婿、国が跡取りの姫である。狹土は若狭の津の神で若狭に倉見や闇見神社があり、出雲の鞍山祇大神の支配下の8神なのだろう。天狹霧は天譲日天狹霧國禪月國狹霧尊を祀る神で物部氏の祖神、出雲氏は色多利姫の子の出雲大臣が出雲臣を賜姓された。大戸は大国の港で惑は舞鶴の港、そこの神だろうか。天狹霧の娘の遠津待根の氏族には豐城入彦、豐鍬入姫の母の遠津年魚目目微比賣が居て、息長帶比賣の母も遠津臣である。出雲大臣の姓は大臣ではなく臣、周饒国の臣下の於神で大臣は大国に住んでいる臣という意味だ。

この後、伊邪那岐・伊邪那美が生んだのは鳥之石楠船、この神は小浜の久須夜神社や玖須夜ヶ嶽から若狭の岩屋そして鳥浜に遷った神の様に思われる。鳥浜からは舟が出土している。次は大宜都比賣、伊奢沙和氣大神と名を交換した氣比大神が祀られていたと思われる気比社は大山上咋、大主が祀られる日吉大社に合祀されている。大宜都(大氣都)比賣は大国主の子の羽山戸神の妃で8神を生む。次は火之夜藝速男、野洲の近くを日野川が流れ上流に日野町があり、速日国から来た神だ。次は金山毘古、金山毘賣で敦賀に金山があり、次は波迩夜須毘古、波迩夜須毘賣、高島に波尓布神社がある。次が彌都波能賣、三方にハス川が有り、次が和久産巣日、小浜に和久里がある。和久産巣日の子の豐宇氣毘賣は宇佐に分祀した神だろうか。宇佐王になった中臣氏の始祖は津産巣日と云われ、天兒屋を思わせる。

大戸日別が大山津見と思われ、大山津見は大戸惑女を生み、大戸惑子が大人様なのだろうか。大山津見の曾孫の奧津比賣の亦の名が大戸比賣、大人様の妃は大山祇の姫なので、その妃の孫が隠岐の奥津(大戸)比賣なのだろう。同じ神も、女系の目と男系の目で名が異なるのだろう。宮主の足名椎も大山津見の子で、孫の奥津比賣の兄弟が大山咋大主、大山津見が対馬から天降った経歴が示されているのだろう。神祖の先後は生まれた前後・親子・兄弟ではなく、支配・被支配の上下関係である。神は全て、人が定住した時に生まれ、同年代で前後関係は合祀・習合の時に存在し、新たな土地には分祀で名を引き継ぐ。

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