2024年1月12日金曜日

最終兵器の目  新しい古代 『三國志』が知る朝鮮半島史

 朝鮮半島の歴史を見てみよう。『山海經』には鬼國の南と考えられる蓋國がある。その南、国と呼ばれない(箕子)朝鮮。その南、韓の現在のソウル辺りと思われる、「在海河州中」に「姑射國」がある。『遼史』に「辰州・・・渤海改爲蓋州又改辰州」と蓋國は辰國の一部だったようだ。それを、燕が奪い、「倭屬燕」と倭が燕に属した。倭以外中国に国として認められていないので、倭が属すれば、燕より南は燕に属する。そして、朝鮮半島は燕に属する鬼道を行う人々が住んだ。『三國志』に、「弁辰與辰韓・・・祠祭鬼神有異」、「馬韓・・・祭鬼神・・・信鬼神」、「高句麗・・・祭鬼神」とある。『山海經』の「神靈所生」と「六合」の生まれの鬼神の国の「海内北經」遼東半島上部の鬼國の影響だろう。中国の神は「天」とその子の天子の「帝」、山東半島生まれのようだ。

『伊未自由来記』に木葉比等が新羅から来たと記述する。実際は比等、すなわち、日人、速日国の人物だが、新羅との縁があったのだろか。木葉比等が隠岐三小島に着いた時、島後は「オロチ」が支配していた。「火炎土器」を生み出す、八岐の人々である。また、出雲も「オロチ」が支配し、国引き神話の「志羅紀之三埼」、「北門佐伎之國」は鬼神を祀る地だ。

 朝鮮(高句麗)は「句驪蠻夷殷道衰箕子去之朝鮮教其民以禮義」と記述される。燕に奪われた朝鮮は追い出された箕子によって礼儀正しかった。「人面蛇身」の神の教え、「オロチ」である。木葉比等が箕爺・箕婆と後に呼ばれ、日本人は共に「き」と読み、箕子は「きし」、「鬼子」と似ている。辰州は燕に滅ぼされて蓋州、そして、前101年、元封三年に「其地為樂浪臨屯玄菟真番郡」となった。高句麗は『後漢書』に「在遼東之東千里・・・地方二千里」と長系100㎞の国だ。沸流國で前32年に建国した。朝鮮半島北部は150㎞の幅、咸鏡南道辺りが高句麗だろうか。『後漢書』や『三國志』時代の東夷の国の1国の勢力範囲が方二千里なのだろうか。

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