2025年6月2日月曜日

最終兵器の目 新しい古代の神話 尾張氏の神話51 弟比賣の終焉

  弟比賣の名の継承と同様に、眞若王・眞若比賣も継承された。師木縣主の祖の賦登麻和訶比賣と夫の鋤友と考えられる磯城縣主太眞稚彦が始まりである。師木は伊勢遺跡がある首都の地域だ。そして、穂積氏の祖の内色許男の妃の芹田真若姫、その母と考えられるのが春日の千千速眞若比賣である。内色許男の娘が比古布都押之信の母の先代の伊迦賀色許賣だ。そして、比古布都押之信と兄妹の伊迦賀色許賣の共通の孫の八坂之入日子と考えられる水之穗眞若、その子の山代之大筒木眞若と継承される。

伊那毘能若郎女の祖母と考えられるのが御眞津比賣の娘の伊邪能眞若だ。それを継承するのが穂積氏の祖の忍山宿禰と考えられる大碓と伊那毘能若郎女との娘の眞若比賣である。眞若比賣は尾綱真若刀婢の可能性が高い。刀婢は王の呼び名だろう。尾綱真若刀婢の子の品陀眞若、品陀眞若の娘の息長眞若中比賣と続く。

そして、息長眞若中比賣の弟と考えられる伊奢能麻和迦、伊奢能麻和迦と弟比賣との娘と考えられる弟日賣眞若比賣に繋がる。さらに、弟日賣眞若比賣の娘の弟比賣(田井中比賣)、その子と考えられる丸迩臣深目の娘の童女君の娘の春日大郎女の子の春日氏の眞若王(皇女)へと継承されたと考えられる。田井中比賣の娘も弟比賣か眞若比賣だが、その婿は誰だろうか。

反正天皇は五十琴宿祢と多遅麻の娘香兒媛との子の伊莒弗なのだろうか。伊莒弗の妃は倭國造の祖の比香賀君の娘の玉彦媛、子の布都久留・目は共に大連(天皇)になっている。すなわち、反正天皇の子は天皇になっていないので、反正天皇の義父の丸迩の許碁登が伊莒弗である。

難波朝時には比香賀君(若沼毛二俣)が近江の女國の天皇だったが、伊莒弗は難波から稚櫻宮に移り住んで、女國は弟比賣の婿が引き継いだと考えられる。許碁登の娘の子に都夫良郎女が存在し、都夫良大臣の妃と考えられ、弟比賣の夫は皇后黒比賣の兄弟の蟻臣だ。蟻臣の娘の荑媛が市辺押磐の妃でその子の袁祁・意祁が天皇になっている。

荑媛は恐らく財王と呼ばれ、春日大郎女の子に財郎女が存在する。世代的に蟻臣の娘の弟比賣が田井中比賣で、弟比賣は、『日本書紀』では衣通郎姫だが、『古事記』では輕大郎女が衣通郎女なので、輕大郎女である。弟比賣の夫は木梨之輕、意乎巳の兄弟の尾治弟彦の跡継ぎで允恭廿三年三月甲午朔庚子は434年ではなく、正しくは465年に、(三川)穂國造の葛木氏の菟上足尼によって、弟国は消滅したようだ。天照大神を豐鋤入日賣に託してから、八坂之入日子が伊勢麻績君に賜姓されて、尾張氏の弟国は六百年近く、そして、弟比賣も継承されたことになる。

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