2025年5月28日水曜日

最終兵器の目 新しい古代の神話 尾張氏の神話50 弟比賣の系譜

  弟比賣が同時に二人以上存在したので弟橘比賣と弟財郎女が存在した。二人の父の建忍山垂根の妃が弟比賣だったと考えられる。同様に、若野毛二俣の妃は、同世代に弟日賣が存在したので、弟日賣の娘の弟日賣眞若比賣であったように眞若比賣を付加して区別した。同じ難波朝の世代に二人の弟日賣が存在しては、区別できないからだ。兄と弟の区別なら、弟日賣と同数の兄日賣が存在するはずである。

息長帶比賣と杙俣長日子の娘の息長眞若中比賣の妹も、眞若中比賣の子の若野毛二俣の妃も、娘の忍坂大中比賣の妹も弟比賣である。すなわち、杙俣長日子の孫の若野毛二俣が杙俣長日子の娘の弟日賣を妃にしているが、これでは世代も系図も奇異である。

三川穂國造は曾都毘古の四世の孫が穂國造なので、曾都毘古の祖父、武内宿禰の父の屋主忍武雄心が三川穂國王と考えられる。すなわち、四世の孫まで、首都に含まれ、屋主忍武雄心の妃の山下影比賣は木國造の娘、兄弟が大荒田で、その妃の玉姫が弟比賣である。そして、その娘達が複数の弟比賣で、尾綱真若刀婢、金田屋野姫、弟橘比賣、弟財郎女だ。

若野毛二俣の義父も祖父も同一人物という矛盾に対して、もう一人、矛盾した人物が存在する。それは、兄弟の娘を妃にした五十琴彦で、膽咋の子である五十琴彦と膽咋の子の竹古の娘の弟比賣を五十琴彦が妃にして、世代に矛盾がある。おそらく、竹古の娘の夫は纏向皇妃の五十琴姫の子の五十琴彦と同音の五十功彦と考えられる。

すなわち、竹古は品陀真若、品陀真若の母の尾綱真若刀婢は乎止輿の子が大酒主、建稲種が大酒主である。建稲種の妃の玉姫が弟比賣、娘も弟比賣で()子の品夜和氣が品陀真若である。品陀真若の娘が弟比賣なのだから、妃が弟比賣でないと、辻褄が合わない。息長帯比賣は362年に薨ずる、後代の人物である。品夜和氣は野洲国王の分家で、金田屋野姫も野洲の姫、弟の大鞆和氣は大伴氏に繋がる人物なのだろう。

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