2024年3月18日月曜日

最終兵器の目  新しい古代の神話 日本

  人々は、山や海、木などの生命を生み出す自然と生命を生み出す生物や母を同化して信仰の対象としていた。一つの家族だけが住む場合、それらに特定の名前を付ける必要は無かった。しかし、他の家族と出会うと、お互いを識別するために神の「マ・ミ」に「吾マ」や「汝ミ」という名前が付けられたと思われる。同じ地域に住む人々は、自分の土地の「ア」の地と他方の土地を「ナ」の地と区別した。

新しくその地域に住み始めた氏族は、通常、外部から来た男性がその土地の女性と結婚してできた氏族である。そして、娶った女性の氏族も同じ地名「汝」の人々であったため、区別できなかった。海から来た氏族は、神を呼ぶときに「天」や「ミ()」という言葉を付加し、元々の氏族は「国」や「キ()」を付加して呼んだ。例えば、「伊邪那美」と「伊邪那岐」や「天之狹土」と「國之狹土」などである。古代の情報が十分に流通していなかった時代では、人々は津や門、泉などの地形や環境に基づいて呼ばれることが一般的だったであろう。

交流が始まると、勝者の神々には名前を付けるためのルールが存在した。武力で征服された神々は、征服者の神と合祀習合され、征服者の神の名前に置き換えられた。一方で、対になる名がある神々は平和的に共存した。獨神は征服した神であり、征服した神は出身地域の名前、つまり神名を持ち込んだ。例えば、天照大神は日本を征服した大国が、天神と照神を合祀した神と考えられる。神名は歴史的な背景を持ち、それぞれの名前には特別な意味が込められていた。

例えば、牟遲は胸形の国神の霊を指し、津見は津の神、椎は津の霊を表す。海から渡ってきた津に移住した神が津見(神)と考えられる。神々の名前は、彼らの出身地や移住先を示しており、地名や神社の名前は古い地名を伝えていると考えられる。

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