2017年10月2日月曜日

最終兵器の遠吠え まともな人出てきて

 今回はイライラが募っているので特別に聞いてください。
最近、ネット上で論争して本来の研究がおろそかになっている。論争相手がどのような人物かよくわからないけれど、1人は学校の先生でコミュニティーテレビで古代史の解説をされているようなので地域の名士なのだろう。古田史学の人たちも同じで講演活動をしていらっしゃるようだ。ところが、論争すると、誰もこれといった証拠を示すことができず、その一端を示してみます。
古田史学の古賀会長は都合の良いところだけ30年程度ずれているやら、首都より立派な宮殿があってそれが副都で、しかもその論拠が30年後くらいに書いてある天武天皇の2・3の副都を作るという言葉、しかし、大宰府の井上氏は大宰府が年代的に副都として、日本書紀と遺跡が合致していることを証明されている。どちらが正しそうか一目でわかる。2つの証拠がある理論と2つの仮説から導き出した新たな仮説をみれば井上氏の理論を説としても良いと考えるべきと思える。古田説では白村江で九州王朝が破れたと言いながら、大宰府に副都を作り羅城を作る矛盾に答えることができないので、30年前にし、白村江の準備で吉野詣をしていたはずなのに大宰府の条坊都市をタリシヒコのものと混同させている。
コミュニティーテレビで活躍する人物は卑弥呼は天照大神で安本氏が言う天皇の1人あたりの在位20年程度の理論から合い、しかも壱岐近辺の島の話という。だけれど、安本氏の天皇の始まりの計算は、そこに合うように計算しただけだ。たとえば、継体天皇は継体28年に死亡しているけれど朝鮮の史書に継体25年に天皇が死亡したと書いてあるからそれを取ったと書いてある。ということは、継体天皇は2人いた可能性がある。また、天智天皇の時代に野中寺の仏像に中宮天皇が書かれている。倭の五王も日本書紀に合わない。允恭天皇のときに賛・珍・斉と3人の王がいた。タリシヒコも女王でないのでもしかしたら違う天皇かもしれない。もう、これで天皇の人数が変わってしまう。だいたいが、日本書紀を否定しておいて、都合の良いところだけ正しいとすることが論理として成り立たないことを誰も言おうとしない。
古賀氏は私の理論を日本書紀を正しいと言いながら、書紀の間違いを書いていると言うが、私は、日本書紀の矛盾をどう読めば矛盾でなくなるかを考えているのであって、間違いだから無視したり、都合の良いように書き換えようとしてもいない。あったかどうか解らないタリシヒコたちの大宰府の宮殿を作り出したり、日本書紀に国造と書かれているのに天皇を書き換えたと言い張るが、この時の須恵器は福岡平野にしか広がりがない。九州王朝などと言うのは幻で、大和政権が九州王朝の分王朝など遺物的に有り得ず、磐井は国造、子供の葛子は筑紫君で、もし、大和政権が書き換えたのなら、磐井を殺害したのだから良くて葛子は国造で良いはずだ。
また、日本人の南方由来説を唱える人物は日本人と人種的に違い、アボリジニーに近い沖縄の湊川人も日本人の先祖と、ただ、日本がいかに世界的に古くからの民族かと言いたげな漫画チックな論調だ。このような国粋的人物がいるかと思えば、なんでも中国や朝鮮からと言って、縄文土器を使っていた紀元前千年より前に倭人、おそらく、これを弥生人と考えている、がいると思われるが、それを否定して弥生時代の始まりにやってきたとする人がいる。弥生土器が周朝以前に中国や朝鮮で見つかったのなら理解できる。支石墓がある遼東半島近辺に倭人がいたと中国文献に書かれているのなら理解ができるが、支石墓も九州では縄文土器のようだ。私は今まで日本語の孤立、遺伝的偏在を理由に古くから中国大陸にいた日本人と近い種族が朝鮮民族・中国民族に押しやられて日本列島にやってきたと考えていると述べてきた。2万年前に江西省で土器を作り始めた日本人の近縁の人々が中国人の先祖に追われ、混血し、言語が変質していけば丁度現在の分布になり、日本列島では1万6千年前から土器が出土し、西にもアンダーソン土器が出土する。そして、日本書紀には倭人と蝦夷と種子人が記述されていて、現代も3種族が混血している。この3種族が日本書紀と同じ分類か解らないが、別けるとすればこれしかない。
SNSでの論争の辟易とし、古田史学で質問をなかなか受け入れられず、発表も拒否され、反論はわけが解らないと叫ぶ、あまりにも多くの論理を述べるので批判できないというだけ、日本書紀が正しいことを証明しろとそれこそ訳が分からないことを主張するので欲求不満をぶつけてしまった。いつになったら、古代史研究は論理的な証拠を基にした科学になっていくのでしょうか。考古学の権威のみなさん、古代史研究者などの目に見えない文化的・情緒的背景の史学を無視して、新たな科学による学問に変えてもらえませんか。古代史の呪縛を逃れればもっと広がりある結果が現れると思いませんか。

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