2018年7月2日月曜日

最終兵器の聖典 国の誕生1

 日本に国ができたのはいつごろかわかる書・地誌・神話が中国に有り、それが『山海經』で前漢頃に完成したものと考えられるが、『山海經』の対象時代は夏朝以前、4千年以上前、日本では縄文時代のことを書いている。
『山海經 海外西經』は「海外自西南陬至西北陬者 滅蒙鳥在結匈國北」から始まり「・・三身國在夏后啟北・・」、「・・肅慎之國在白民北・・長股之國・・西方蓐收,左耳有蛇,乘兩龍」で終わる。
「結匈國」は『山海經 海外南經』に「地之所載,六合之閒,四海之內・・海外自西南陬至東南陬者 結匈國在其西南」と黄海と日本海の境界にあると記述される。
「三身國」は『山海經 海外西經』・『山海經大荒南經』・『山海經海內經』に記述され、黄海・日本海・太平洋に面した国で「帝俊生三身,三身生義均・・・均定九州」と現在も呼ぶ九州のことで、白日・豊日・建日を平定して九州としたと記述している。
すなわち、「海外西經」は五島列島や天草から九州・粛慎へと記述され、「海外南經」は玄界灘から隠岐の六合の地域を西から東へ記述して、この地域が『日本書紀』の「天照大日孁尊 此子光華明彩 照徹於六合之内」の地域だ。
「結匈國 羽民國在其東南 讙頭國在其南 厭火國在其南 厭火北,生赤水 三苗國(三毛國)在赤水東 臷國在其東 貫匈國(穿匈)在其東 交脛國在其東 不死民 在穿匈國東 反舌國(支舌國)在其東 三首國在其東 周饒國在其東 長臂國在其東」と国が記述され『日本書紀』の6国内に13の国が記述されているので『日本書紀』の対象時代以前の時代である。
この時すでに、九州の「三身國」、日本海から太平洋に跨る「大人國」・「君子國・「青丘國」・「黑齒國」・「玄股之國」があり、「毛民之國」は『海外東經』・『大荒北經』に記述されるので樺太の事なのだろうか。
『山海經 大荒東經』に場所が特定できないが「有中容之國 帝俊生中容中容人食獸木實使四鳥 豹虎熊羆」と中国国内は栗や橘を食するがそれ以外では「中容国」のみ木實を食べ三代丸山遺跡には栗を栽培した跡があり関連があるかもしれない。
『山海經』の「大人國」は『山海經』の『海外東經』・『海內東經』・『大荒東經』・『大荒北經』に領域を持ち、『古事記』の「稲羽之素」「菟答言、僕在淤岐島、雖欲度此地、無度因」「其菟白大穴牟遅神、此八十神者、必不得八上比売」と、隠岐の沖ノ島の兎神が島後に渡る説話のとおり、大穴牟遅が八上比売を得て大国を建国し、八束水臣津野が隠岐の島をまとめた説話を流用した国引き説話が反映されている。
八束水臣津野が祀る「於母陀流神 妹阿夜上訶志古泥神」、大穴牟遅が祀る「意富斗能地神 妹大斗乃弁神」の神話を出雲の地に「志羅紀・北門・高志」の国引きに写し取ったのであり、この説話が4千年前よりかなり前の話だった。
すなわち、5~6千年前頃の「意富斗能地神 妹大斗乃弁神」こそ最初に「大神」と呼ばれた神で中国は後に「大神」国・「大人」国・「神」州・「辰」州と呼び、中国名「蓋州」と表記したと考えた。

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