2026年7月3日金曜日

最終兵器の目 新しい真実の古代 日本列島は王国の海1

    日本は神武天皇以来、いつも一人の天皇しか居なかった。人々は、そう片づけてきた。

しかし、推古天皇の時代。この列島は、まだ一つの〝日本″ではなかった。 それ以前、多くの国の王がいた。『隋書』が伝えるのは、倭、俀、そして秦王国。それぞれが異なる暦を持ち、それぞれが並び立っていた。

しかし、問い直してみたい。「その前は どうであったか?」、列島の記憶をたどる鍵は、中国古代の地理神話書、『山海經』。地図にも、歴史書にも残らなかった、そんな国たちが、そこには確かに描かれていた。たとえば、こう記されている。

「君子国在り 其北 衣冠帶剱」北に位置する君子国。冠をかぶり、剱を帯びた王がいた。冠と剱、それは、武力と統治の象徴。つまり、そこには〝王″がいた。『山海經』には、少なくとも三つの王国が記されている。『山海經』で冠を身に着けるのは日本以外、中国の苗民のみ。

■ 君子国――『海外東経』より

ふたつの海に挟まれ、陸地に接した半島の南。その地形は、能登半島の南、越前・三国に重なる。冠をかぶった王は、倭よりもかなり東にいた。儀礼と政治の国、静かなる統治の地。

■ 丈夫国――『海外西経』より

丈夫国の北には海に囲まれた島の国、さらに遠く北方には肅慎の地。〝丈夫″は、成人した男たち。軍事の香りが漂うこの国は、北九州、宗像か? 北に壱岐・対馬の島国がある。剱と冠を帯びた、力の王国。

■ 周饒国――『海外南経』より

剱を持たず、西に三つの島が浮かぶ地。隠岐の島後(於母島)に似ている。周囲に豊かな地を持つこの国は、交易に長けた、平和の王国だったのだろう。

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