2025年4月14日月曜日

最終兵器の目 新しい古代の神話 尾張氏の神話31 倭建の妃達

  稲別の娘の布多遲毘賣は安國造の祖の意富多牟和氣の娘、穴太天皇の娘だった。布多遲毘賣の子の息長宿禰が稻依別、妃が河俣稻依毘賣なので、河俣稻依毘賣は稲の比賣の分家に当たるようだ。

稻城王の沙本毘古の分家、山代の大國の淵の後継者は苅羽田刀辨の娘婿の落別、沼羽田之入毘賣の子と考えられる。沼羽田之入毘賣は弟國で死んだ圓野比賣に変わって、若しくは同一人物の弟比賣として、比婆須比賣と共に首都に残っている。分国した弟比賣の子の弟別王の沼帯別が苅羽田刀辨の子の落別で、その姉妹が弟比賣(妾の子)、婿が大筒木眞若である。その娘には弟比賣、高木比賣が存在する。高材比賣は息長宿禰の母、高材比賣の婿は迦迩米雷で大筒木眞若の子である。

美濃國造の神骨(大根・伊理泥)の子は十市根(2代目伊理泥)と兄(遠子)比賣と弟(遠子)比賣で、兄比賣の夫が大碓、弟比賣(阿治佐波毘賣)の夫が大筒木眞若だろう。十市根は大筒木眞若の妹の八坂之入日賣を妃にする。跡取りの弟(遠子)比賣が妾の子のことで、弟比賣や吉備之兄日子を生み、高木比賣は嫁である。大碓は世代を考えると、2代存在し、初代の大碓は大根の娘と、2代目の大碓は大根の孫を妃にしなければ、理に適わない。

大根の孫は弟(遠子)比賣の実娘の弟比賣、弟比賣の婿の大碓が義子の吉備之兄日子と考えられる。そして、弟(遠子)比賣の子が小碓で若木之入日子の可能性が高く、大碓とは義兄弟である。

布多遲能伊理毘賣と布多遲毘賣が親子と見做したように、倭建の妃の弟橘比賣、山代の玖玖麻毛理比賣、一妻、吉備穴戸武姫も弟比賣の親子や姉妹と見做すべきだ。忍山宿祢の娘には弟橘比賣と弟財郎女の二人の弟比賣が存在し、『舊事本紀』はそれを纏めて弟比賣としている。弟比賣は弟橘比賣が若建を、山代の玖玖麻毛理比賣の子の足鏡別の娘の一妻(弟比賣)が息長田別を生んだ。

若建の妃は杙俣長日子(品陀真若)の娘の三姉妹の長女の飯野眞黒比賣(高木之入日賣)なので、武部君の祖の尾綱根にあたり、丹羽建部君の祖の大荒田・武田の孫にあたり相応しい。息長田別は阿波君(淡海君)の祖なので、太子の五百木之入日子に当たり、稻依別(河俣稻依毘賣)の子の大多牟坂は丸迩意富美と考えられる。

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