2026年9月9日水曜日

最終兵器の目 新しい真実の古代 〝隠された三王朝″の太子たち3

  登場しない大臣・大連たちは、天皇が賜姓していないから、記されない。彼らは、別の王家が大臣・大連を賜姓した者たち。または、天皇自身が大臣・大連だから。『日本書紀』は、一系統の王統に物語を集約し、すべての皇子たち、太子たち、政大夫たちを「臣下」「氏族の祖」として、整理した。また、それらを賜姓する立場で、自らに賜姓しない。

けれど、『舊事本紀』は、覚えていた。

可美眞手――物部氏の祖

天日方奇日方――吾田氏、大神氏の源流

そしてもうひとつ――大人国系の王家

太子とは、政を執行する王そのもの。次の天皇だ。古代の日本には、王統が一系ではなく、少なくとも三重構造で継承されていた。それを一本に束ねたのが、『日本書紀』。神武に始まる「整った王統」は、編纂された幻想でもあった。けれど、忘れてはいけない。王家の皇子たちが、各地の氏族として残ったことで、この国は、多元的な権力の支柱を持つことができた。

各地の氏族は、競ってその王家の皇子を迎え、その王統を誇ったのだろう。皇子が皇位を奪い合おうとすれば、国はバラバラ。皇子が地方で、本家の母を支える。本家が滅びても、家系は続き、力があれば娘が皇后、息子が皇后の婿に。

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