「神様は 〝天空″で生まれた」と聞いて、頷く人も多いと思う。神を信じる人も、信じない人も、神話なのだからと、「何となく」そのように考えている。天空といえば、雲の上に広がる神秘の世界。そこで神々が生まれた、そんなイメージが、私たちの心には根付いている。神様は天(そら)から降(おり)て来たのだからと。
しかし、これまで見てきたように、古代の〝天゛は空ではなかった。日本で〝天゛は、〝海″、中国では川も「天」。神々は、雲の上に生まれたわけではなくて、もっと身近な海辺で目を開けた。神様は、天(うみ)から海流を降(くだ)って来たのである。
それでは〝海のどこ″で神は生まれたのだろうか? やはり、中国の『山海経』、神話と地理が混ざり合った、不思議な世界が広がる書。そのなかの「海外南経」に、こんな一文が。 「六合之間 神靈所生」、六合の間で、神霊が生まれた。「六合」、読み進めていくと、海の世界が浮かび上がってくる。
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